ツリバナ 【吊花】 ニシシギ科ニシシギ属 学名: Euonymus oxyphyllus

  北海道・本州・四国・九州、朝鮮・中国に分布する樹高3〜5mの落葉低木あるいは小高木。暖温帯の中部から上部にかけての山地(落葉広葉樹林中)に生育する。
谷筋に多く、やや水分要求性が高い植物のように思われる。小枝は緑色、古くなると紫褐色となる。
葉は単葉で対生し、表面は緑色。裏面は淡緑色。葉縁は細かい鋸歯。葉先は長い鋭尖頭。側脈は6〜7対。卵形から長楕円形で先端は長く尾状に伸びて尖る。冬芽が細長く尖るのも本種の特徴。
 葉腋に長い柄のある花序(花の集まり)を出す。花は5月から6月に咲き、淡緑色でやや紫色をおびる。
球形の果実も長い柄にぶら下がり、秋に赤熟すると5裂して朱赤色の仮種皮に包まれた真っ赤な種子をぶらさげる。紅葉も美しい。
 


2008/10/15 双葉郡楢葉町 撮影:双葉郡楢葉町 黒田豊 氏

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