タチバナ 【橘】 ミカン科ミカン属 学名: Citrus tachibana (Makino) Tanaka

 日本に古くから野生していた日本固有のカンキツである。本州(静岡県、愛知県、三重県、和歌山県、山口県)、四国、九州、沖縄の海岸に近い常緑樹林内に生育し、周辺の樹木が繁茂すると衰退する。国外では朝鮮半島(済州島)、台湾に分布する。
近縁種にはコウライタチバナ(C. nipponokoreana)があり、萩市と韓国の済州島にのみ自生する(萩市自生のは絶滅危惧IA類に指定、国の天然記念物)。
 高さ4mくらいになる常緑小高木。枝は3稜形、密に茂り、葉腋にはとげが多い。葉は互生し、楕円状披針形、長さ3〜5cm、幅1.5〜3cm。
花は6月ごろ開き白色、5枚の花弁は長楕円形。果実は扁球形、直径3cm、子室数は8室以下、冬期黄熟する。近縁種にコウライタチバナがある。
 栽培品種のコミカンによく似る。花は6月ごろ開き白色です。果実は扁球形で直径3cm。
 


2009/7/2 郡山市四季の里「緑水苑」
タチバナ


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