本州中南部、四国、九州、琉球、台湾、朝鮮半島南部、中国中南部に分布する直径1m・高さ20mの常緑高木。 古代の信仰で対象となった大きな樹が霊(タマ)の木であり、それが タモ、タブと変化したとも考えられている。 タブノキの樹皮には水と混ぜると粘液を生ずる成分が含まれ、古来、たぶ皮と呼ばれ、線香や練香の粘料として使われた。 また、クスノキのような芳香はないが、材は良質で、建築・家具・ 細工物などに広く利用される。 別名:イヌグス。中国名は楠。