シャクナゲ 【石南花・石楠花】 ツツジ科ツツジ属 学名:Rhododendron hybrids
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シャクナゲ亜属の低木の総称。
狭義にはアズマシャクナゲやツクシシャクナゲをいうが、学術上ではシャクナゲ類は広くツツジ属のうち常緑性のものを指す。主として北半球の亜寒帯から熱帯山地までのきわめて広い範囲に分布し、南限は赤道を越えて南半球のニューギニア・オーストラリアに達する。特にヒマラヤには非常に多くの種類が分布する。野生状態でも変種が数多く、また園芸植物としても数多くの品種がある。そのため、種類数は定義によって大きく異なるが、おそらく数百種類はあると思われる。いずれも派手で大きな花に特徴がある。花の色は白あるいは赤系統が多いが、黄色の場合もある。
シャクナゲは常緑広葉樹にもかかわらず寒冷地にまで分布している。そのため、寒冷地に分布する種類のなかには、葉を丸めて棒状にして越冬するものがある(ハクサンシャクナゲなど)。日本にも数多くの種類のシャクナゲが自生しているが、その多くは変種であり、種のレベルでは以下の4種に集約される。目次 [非表示]
1 ツクシシャクナゲ Rhododendron metternichii
2 ハクサンシャクナゲ Rhododendron brachycarpum
3 キバナシャクナゲ Rhododendron aureum
4 ホソバシャクナゲ Rhododendron makinori
5 ロード デンドロン・アンソポーゴン Rhododendron anthopogon D. Don (小形のシャクナゲであるR. anthopogonは、標高3800m?5000m付近のヒマラヤ高山に生息する。ネパールのナショナル・フラワー(国の花)でもある。
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