スギナ 【杉菜】 トクサ科 学名:Equisetum arvense
スギナは北海道から九州、北半球の暖帯から寒帯にかけて広く分布する夏緑性の多年生シダ植物。
広範囲に生育し、湿原の中にも、乾燥場所にも、畑の害草としてやっかいがられる植物でもある。
胞子とともに地下茎でも繁殖し、群落を形成することもある。
春に胞子茎をだす。この胞子茎を筆に例え、土筆と書いてツクシと読み、食用にもする。
胞子茎が枯れると、光合成を行う栄養茎が伸び、節で枝分かれし、内部は中空。普通見ているスギナは、実はこの枝分かれした茎であり、葉は退化いる。
スギナという和名は、姿をスギの葉に例えたもの。植物体には珪酸をたくさん含んでおり、植物体にふれるとシャリシャリ感がある。
スギナの群落を鎌で草刈りすると、すぐに鎌が切れなくなる。同じ属であるトクサも珪酸をたくさん含んでおり、サンドペーパのように研磨する材料として使用した。歯磨きにも利用したという。
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