ソバ 【蕎麦】 タデ科ソバ属 学名:Fagopyrum esculentum

 草丈は60〜130cmの一年草。実の粉末(蕎麦粉)や、それを用いた麺(蕎麦)が食用にされる。
 茎の先端に総状花序を出し、6mmほどの花を多数つける。花の色は白、淡紅、赤、茎の色は緑、淡紅、濃紅であり、果実の果皮色は黒、茶褐色、銀色である。主に実を食用にする。
 荒れ地でも容易に生育することから、救荒作物として5世紀頃から栽培されていた。原産地は、中国南部説が有力となっている。
 日長反応の違いから、感光性が弱い夏型、強い秋型、両者の中間タイプの中間型があり、中間タイプはさらに夏型に近い中間型、秋型に近い中間型に分れる。さらに、栽培形態として、播種期の違いにより春播きの夏蕎麦と夏播きの秋蕎麦がある。しかし、主産地北海道では年一作で、夏蕎麦、秋蕎麦の区別はない。つまり、北海道のソバは夏型であるが夏蕎麦ではない。東北以南では、いわゆる夏蕎麦、秋蕎麦に別れ、地域により年に2?3回収穫できる。例えば、北海道の夏型の牡丹そばを本州で夏播きした場合には秋蕎麦である。そういう意味で、北海道の新蕎麦を「夏新」と呼ぶのは誤用であり、「夏新」は本州の夏蕎麦に限定的に用いられるべきである。また、最近、春播きソバを春蕎麦と呼ぶ事例があるが、夏蕎麦の低質のイメージを回避した呼称であり、従来通り夏蕎麦と呼ばれるべき作型である。
 休耕田などを利用した栽培が増えているので、日本での生産量は増加傾向ではあるが、消費量の80%は輸入品であり、その84%の中華人民共和国、12%のアメリカ合衆国と続き、カナダからの輸入はわずか1.2%に過ぎない。日本での主要産地は北海道である。世界の主産国として中国、ロシア、ウクライナ、スロベニアが挙げられる。
 古代日本語ではソバのことを「そばむぎ」、「くろむぎ」と呼んだ。
 実は殻を除き(丸抜き)、種子の胚乳の部分を粉(蕎麦粉)にし、さらに加工、加熱して食用にする。殻を剥いたそば米は、カーシャ、そば茶に利用される他、焼酎原料にもなる。幼い茎や葉は、スプラウト(新芽野菜)としてサラダの材料などにして食用とする。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%90   より作成


2008/7/27 双葉郡葛尾村落合字菅ノ又 

2001/8/20 双葉郡葛尾村野川
ソバ 【蕎麦】 タデ科
2001/8/24 山形県東村山郡山辺町畑谷 山形市少年自然の家エリア内
ソバ 【蕎麦】 タデ科
2001/9/20 双葉郡広野町西の沢
ソバ 【蕎麦】 タデ科
2001/9/20 双葉郡広野町西の沢
ソバ 【蕎麦】 タデ科

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