オニノヤガラ 【鬼之矢柄】 ラン科オニノヤガラ属 学名:Gastrodia elata

 別名:ヌスビトノアシ 個体数が少ないので希少種である。
 葉が全くない。枝も伸ばさない。葉緑素を持たないこの植物はナラタケの菌糸と共生する。
オニノヤガラが種から根を伸ばし始めたころ、その根にナラタケの菌糸が入り込んで増殖する。しばらくすると菌糸はオニノヤガラによって分解され、その栄養分とされてしまう。
ナラタケの菌糸を利用して地下にジャガイモのような塊茎をつくり、そこに蓄えられた養分が茎の成長、開花、結実に使われる。
ナラタケはオニノヤガラに利用され、消滅してしまう。ナラタケは一方的に利用されているだけ。それなのになぜかナラタケはオニノヤガラに引き寄せられていく。


撮影:双葉郡楢葉町 黒田豊氏 2005.7.9 雄国沼にて
オニノヤガラ 【鬼の矢柄】 ラン科オニノヤガラ属

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