ノウルシ 【野漆】 トウダイグサ科トウダイグサ属 学名: Euphorbia adenochlora

 4月上旬ごろから芽吹き始め、5月上旬に花を咲かせる低湿地や湖沼のほとりなど、明るく湿った場所に生える 高さ30〜80cmの多年草。
地下に肥厚した根茎を発展させて広がり、群落をつくる。漆に似て、かぶれる。
 この仲間は毒をもつものが多く、猛毒のリシンを含むヒマ(ひまし油の原料)やフィリピンなどで食用とされるキャッサバなどが有名。
ノウルシの葉や茎を折ると白い乳液がでてくる。これにはアルカロイド系の毒が含まれていて、食べると下痢・胃腸炎を起こすほか、手につくとかぶれたり水ぶくれになる。
 ノウルシは日本固有の植物で、河川改修などで氾濫源が少なくなってしまったため、ノウルシも減少している。現在では環境省の絶滅危惧種(2類)に指定されている。


2001/6/29 いわき市久之浜町 いわき海浜自然の家エリア内
ノウルシ 【野漆】 トウダイグサ科

back to top