ニシキソウ 【錦草】 トウダイグサ科トウダイグサ属 学名:Euphorbia humifusa var. pseudochamaesyce

   日本全土に分布する道端や畑に生える1年草。現在日本には、ニシキソウの仲間が数種類自生しているが生粋の在来種はニシキソウだけ。
 茎は赤味を帯びて根際から多数分枝し地を這い、茎と葉の下面には毛が有って茎の長さは約25cm。
 7〜11月に開花し、花は紅紫色で小さな鐘形の苞の中に雄花と雌花が集まる。葉は長さ4〜10mm幅2〜6mmで斑紋は無い。
 和名は葉の緑と茎の赤色を錦に例えたもの。よく似たものに帰化植物のオオニシキソウやコニシキソウがある。
近年ではコニシキソウやオオニシキソウはよく目につくが、ニシキソウはむしろ稀な雑草となった。
葉に斑がないところがコニシキソウとちがうところだといわれるが、時々コニシキソウの中にも斑のない群落を見かけることがある。
さく果(子房)に毛がないのが最も確実な見分け方。
オオニシキソウも、刮ハに毛がない種類だが、こちらは茎が立ち上がるので一見して識別可能。


2008/8/31 双葉郡楢葉町 撮影:黒田豊氏(双葉郡楢葉町)


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