ナズナ 【薺】 アブラナ科 学名:Capsella bursa-pastoris

別名:ペンペングサ  春の七草の一つ 七草粥の摘菜
 畑や水田、道端、荒れ地などに普通に見られる1年生の草本。科としては菜っ葉の仲間なので、冬季の野草としては昔は貴重なものであった。
 秋に芽生え、冬はロゼットで越冬し、早春から開花をはじめる。花は次々に花を咲かせる無限花序であり、下の方は果実が形成されているが、先端部では次々とつぼみを形成して開花する。
このような開花・結実の形式は、確実に種子形成を行い、余裕があれば更にたくさんの種子を形成しようとする戦略であり、畑のような不安定な立地に生育するには適した方法である。
 よく稔った花茎を取り、果実を注意深く下向きに引っ張って茎と果柄を少し剥がして振るとシャラシャラと音をたてて昔は春の田圃でよく遊んだものである。


2001/4 双葉郡浪江町西台
ナズナ 【薺】 アブラナ科

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