秋の紅葉が美しく、古来から日本人に好まれた植物。古名の「アマヅラ」は、茎から甘い液が出ることからつけられた名前。 室町時代の初期までは、早春に茎を切って出てくる液を集め、煮詰めて作った「甘葛煎(あまづらせん)」が貴重な甘味料だった。 夏の間だけ葉が青々と茂るので「ナツヅタ(夏蔦)」。冬も緑のキヅタは「フユヅタ(冬蔦)」と呼ばれる。