ミズナラ 【水楢】 ブナ科コナラ属 学名:Quercus crispula Blume

 落葉大高木。日本では北は南樺太、南千島から北海道、本州、四国、九州と全国に広く分布
ブナ帯林の中で陽あたりがよく、多少乾いていてそれでいて養分の多そうな土地に散在している。
ブナが主体の安定した極相森林がこわれた後に出現する、いわゆる二次林の樹である。
高さ30m。直径1.5m。樹皮は灰褐色から暗褐色で不規則に縦の裂け目がある。
年輪ははっきりしており、辺材は灰褐色、心材(木の中心)はくすんだ褐色。辺材はヒラタキクイムシの食害を受けることがある。
単にナラというと、ミズナラ、コナラとそれに近い種類を含むが、ミズナラが代表的でことに木材関係ではミズナラをさしている。
10月頃には、ドングリという実をつける。ドングリは褐色で、とがっている方の部分の色が、より濃くなっている。
穀斗はお椀形で、あわつぶのようなものが密生してついている。
細長いのに比べると、ミズナラは、ずっと大きくコロコロしている。
樹幹はほぼ直立し太い枝をはり出している。柾目面から見るとナラ材特有の髄放線が見え、これは虎班(とらふ)とか銀杢(ぎんもく)とか呼ばれている。
材質としては重硬で割裂しにくく、固い分、加工がやや困難。
世界的に日本のミズナラは良材とされ、明治時代にはその多くがヨ−ロッパに輸出されていた。 漢字で書くと水楢で、別名をオオナラと呼ばれる。


2001/7/25 耶麻郡北塩原村 裏磐梯 レンゲ沼付近
ミズナラ 【水楢】 ブナ科

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