ミツガシワ 【三ツ槲】 ミツガシワ科 ミツガシワ属 学名:Menyanthes trifoliata L.

 北半球の亜寒帯、寒帯に広く分布し、北海道、本州、九州の山地の沼や沢などの湿地にはえる多年生の水草。
地下茎は肥厚して横走し、緑色。葉は長い柄があり、柄の基部はさや状となる。
葉は 3 個の小葉からなり、小葉はきょ歯があり、卵状楕円形またはひし形状楕円形、葉質はやや厚く無柄である。
 夏、根出葉の間から高さ約 30 cmの花茎を出し、頂に 6〜9 cmの総状花序を直立して白色の花を開き、花は往々淡紫色をおびる。
 がくは深く 5 裂し緑色。花冠は 5 裂し、裂片の内面には白毛を密生し筒部は短かい。
雄しべは 5 本、雌しべは 1 本あり、株によって長雄ずい短花柱の花、または長雄ずい長花柱の花をつけるものとがあり、長花柱をもった株に結実する。
 果実はさく果で丸く種子も丸い。[漢名]睡菜。(牧野新日本植物図鑑より)
   氷河期の遺存植物として貴重である。北半球の北緯35度から75度の範囲を、まるで地球に鉢巻きをしたような形で分布し、典型的な極地周辺植物と言われている。
 山地の池沼でしばしば大群落をなして生育しており、よく目立つ 3 枚の小葉がカシワの葉に見立てて名付けたが、カシワの葉に似てはいない。
 雌しべが長くて雄しべが短い花(長花柱花)と雌しべが短くて雄しべが長い花(短花柱花)がある。
 葉には苦味成分が含まれ、健胃薬として用いられる。


2002/5/20 いわき市三和町差塩湿原 差塩湿原の特徴と重要性

差塩湿原説明1
差塩湿原説明2
差塩湿原説明3 ミツガシワ 【三ツ槲】 ミツガシワ科
ミツガシワ 【三ツ槲】 ミツガシワ科 ミツガシワ 【三ツ槲】 ミツガシワ科
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ミツガシワ 【三ツ槲】 ミツガシワ科
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ミツガシワ 【三ツ槲】 ミツガシワ科
2002/5/14 いわき民報夕刊掲載記事
ミツガシワ 【三ツ槲】 ミツガシワ科 ミツガシワ属

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