クワ 【桑】 クワ科 学名:Morus bombycis.

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 別名:ヤマグワ(山桑 学名M. bombycis)、ササグワ、クワの一種(学名Morus Lhouログワ ロソウとも言う)、 カラヤマグワ(学名M. alba)など。
 落葉低木で、カイコの餌として古来重要な作物であり、また果樹としても利用される。
落葉性の高木で、大きいものは15mに達するが、普段見かけるのは数m程度のものが多い。
樹皮は灰色を帯びる。葉は薄く、つやのある黄緑色で、縁にはあらい鋸歯がある。大きい木では、葉の形はハート形に近い楕円形だが、若い木では、葉にあらい切れ込みが入る場合がある。
 雌雄異株だが、同株のものがある。春に開花。雄花は茎の先端から房状に垂れ下がり、雌花は枝の基部の方につく。
果実は初夏に熟す。その果実は甘酸っぱく、美味であり、高い抗酸化作用で知られる色素・アントシアニンをはじめとする、ポリフェノールを多く含有する。
 キイチゴの実を細長くしたような姿で、赤黒くなる。 生薬

     ログワの根皮は桑白皮(そうはくひ)という生薬である。(日本薬局方による)
     利尿、血圧降下、血糖降下作用、解熱、鎮咳などの作用があり、五虎湯(ごことう)、清肺湯(せいはいとう)などの漢方方剤に使われる。
     地方によっては、桑酒として果実酒の原料となる。また、非常食として桑の実を乾燥させた粉末を食べたり、水に晒した成熟前の実をご飯に炊き込む事も行われてきた。

2001/4 双葉郡浪江町西台
クワ 【桑】 クワ科

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