コウヤボウキ 【高野箒】 キク科コウヤボウキ属 学名: Pertya scandens  

 本州(関東以西)、四国、九州に分布し、山地や丘陵地のやや日当たりの良い乾燥したところに多く生える樹高0.5m〜1mの落葉小低木。
花期:9〜10月 果期:11月〜12月。本年枝の先に直径1cmほどの頭花を1個ずつつける。花は白い筒状花が10数個集まったもの。果実は総果。毛が密生する。
 枝には短毛が生える。葉は単葉で互生。 本年枝には長さ2〜3cmの卵形。2年枝には細長い葉が数個ずつつく。葉縁は鋸歯がまばらにある。3脈と細脈が目立つ。
 その昔、和歌山県の高野山には利潤を得る行為を戒めるという意味で、商品作物の栽培が禁じられていたので、竹、梨、胡桃、桃などの竹木がなかった。それで竹箒が作れず、代わりにこの木の枝を束ねて箒を作ったことから「高野箒」の名が付いたといわれている。
 花を近寄ってみるとリボンで作ったような花びらに驚く。  


2007/10/30 双葉郡楢葉町 撮影:黒田豊(双葉郡楢葉町)氏

2007/10/28 双葉郡広野町 撮影:黒田豊(双葉郡楢葉町)氏


back to top