カワミドリ 【川緑】 シソ科カワミドリ属 学名:Agastache rugosa  

 北海道 本州 四国 九州の日本各地および朝鮮半島、中国、ロシアの極東地方にまで分布し、山地の草原や林縁に生える草丈40〜100cmになる多年草。
 全体にハッカのような爽やかな香りがあり、「絶滅危惧2類(VU)」に指定(愛媛県)。茎は上部で枝分かれして四角形で直立する。葉は鋸歯のある卵形で対生。
 8〜10月、茎の上部に長さ5〜15cmの花穂を出し、紫色の小さな唇形花を密につける。花冠は紅紫色で、雄しべは花冠から突き出す。
 秋期茎葉を刈りとって陰乾したものを中国で「カツコウ」日本市場では「排革香」ハイソウコウと称し、 芳香性健胃・清涼解熱薬として食欲不振、消化不良、胃酸過多、風邪あるいは暑気あたりによる発熱、感熱頭痛、嘔吐、下痢などに用いる。 漢方ではカツ香正気散、香砂乎胃散などに配合されている。


2007/10/1 富岡町 大倉山 撮影:黒田豊(双葉郡楢葉町)氏

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