カタバミ 【片喰・酢漿草】 フウロソウ目カタバミ科カタバミ属 学名:Oxalis corymbosa

カタバミ科カタバミ属の植物の総称。世界中に700種程度ある。
多年草。葉は、ハート型の3枚がとがった先端を寄せあわせた形。三出複葉だが、頂小葉と側小葉の区別はつきづらい。
 地下に球根を持ち、さらにその下に大根の様な根を下ろす。葉は球根の先端から束に出る。
この他、匍匐茎をよく伸ばし、地表に広がる。このため、繁殖が早く、しかも根が深いので駆除に困る雑草である。
 春から秋にかけ黄色の花を咲かせる。花びらは5弁。 果実は円柱状で先がとがり、真っ直ぐに上をむいてつく。成熟時には何かに触れると自ら種子を弾き出す。
 全草は酢漿草(サクショウソウ)という生薬名であり、その絞り汁は虫さされに効果がある。
 葉は、シュウ酸を含んでいるため酸っぱい。よくクローバーと間違われるが、クローバーは葉の形状が丸く、全く異なる植物である。
 日本全国で、雑草として見られる。葉が赤いものはアカカタバミ(Oxalis corniculata f. rubrifolia)といい、変種として扱われる。雑草としてはむしろムラサキカタバミの方が大型になるので目立つ。他にも数種の帰化植物がある。
 家紋のモデルともなっている。落語では主人公の家紋の常連で、ご隠居が「どんな紋だった?」と問うと「なんだかおケツが三つくっついたような」と返すのが常である。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


2001/6/10 双葉郡浪江町西台
カタバミ 【酢漿草】 カタバミ科


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