イヌカタヒバ【犬片檜葉】イワヒバ科イワヒバ属 学名:Selaginella moellendorffii

 東南アジア、東アジア(日本には石垣島や西表島などに自生)原産の常緑性多年草(シダ植物)。
 山野草として流通し、人家近くの傾斜面や石垣などで見られ分布を広げ日本各地で増殖しつつあるが、沖縄県では絶滅危惧植物(絶滅危惧II類)。本当のカタヒバ(Selaginella involvens)は同属の別種だが、その名前で販売されることもある。
植物体のかけらからも生長するので、思わぬ所にも生じる。関東では11月くらいから写真のように紅葉する。
大小2種類の葉(小葉・しょうよう)を付ける。大きいほうは腹葉(ふくよう)で小さい方が背葉(はいよう)。
背葉の先端が細長く伸びるのが、イヌカタヒバの特徴(1目盛は1mm)
カタヒバと同じで地下茎は泥土の中を這うが、葉状枝は立ちあがって開く。主茎は角があり、背葉の辺縁に白膜がある。先端は芒状。


2008/11/16 花貫渓谷&浄蓮寺渓谷 撮影:黒田豊氏(楢葉町)


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