ヒシ 【緊】 ヒシ科 ヒシ属 学名:Trapa japonica Flerov

 中国南部、台湾・インドにも分布し、全国の湖沼などに生える一年草の水生植物。
秋に水中に落ちた種から茎を伸ばし、春になると水面に葉を広げる。茎の先端(葉柄)は膨らんで空気を含み、浮き袋となって水上に姿を現す。
 6〜7月を過ぎたころ4枚の花弁の小さくかわいらしい白い花が咲き、秋になって葉っぱの下に棘を持つ3〜5cmのひしげた形の果実は、食料として利用され、黒くて堅い殻に包まれた実をゆでたり乾燥させたりして食べる。  ヒシという名前は、水上に浮いている葉っぱがひし形をしているからという説と、果実がひしげた形をしているところから付いたという説がある。


2008/6/12 広野町二ツ沼公園の沼 撮影:黒田豊氏(楢葉町)


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