ハナゴケ 【花蘚】ハナゴケ科 ハナゴケ属
学名:Cladonia rangiferina
【岡山理科大学 植物生態研究室(波田研)のホームページから】
コケ(蘚苔類)の仲間ではなく、地衣植物(地衣植物は菌類と藻類の共生体)。
高山から低地まで分布し、明るい尾根筋のアカマツ林や湿原の周辺にも見られる。
晴天時には乾燥してパリパリとなり、踏みつけると砕けてこなごなになる。雨が降ると水を吸収してしなやかとなって、生き物らしくなる。
トゲシバリとともに痩せ地の指標種である。これらの地衣類が出現するようなアカマツ林は、最も条件の悪い立地に発達していると評価できる。
このような群落が発達している場所は、土壌浸食は顕著ではなく、森林を構成している樹木は針葉樹が主体であって、広葉樹はごく少なく、落葉量も少ない。
生育しているアカマツやネズの生長もすこぶる不良であり、亜高木林にとどまっていることが多い。
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