クリスマスローズ 【Christmas rose】 キンポウゲ科クリスマスローズ属 学名:Helleborus niger L.

 ヨーロッパの原産で明治の初めに渡来した常緑多年草。ヨーロッパ、地中海沿岸、西アジアに約20種分布。
 根茎は太く短い。葉は根生し、15〜30センチメートル、掌状複葉で革質、暗緑色。小葉は7〜9片で先端部に鋸歯(きょし)がある。
花茎はよく分岐して1〜3花をつける。花の大きさは径5〜6cmで、花弁は小さく、筒状で、雄しべより短く目だたない。萼(がく)の5片が大きく花弁状をなして美しく、咲き始めは白色で、のちに紫色を帯びる。
根にはサポニンが含まれていて強心剤、利尿剤として用いられる。変種も多いが、オリエンタリスH. orientalis Lam. は西南アジアの原産で、花茎が分岐して3〜6花をつける。
緑色または黄緑色で縁辺は紫色。花期は4、5月で、栽培されるものの多くは本種の系統が主体になる。寒さに強く、排水のよい半日陰地を好む。繁殖は11月ころの株分けが普通で、実生(みしょう)もできる。


2010/3/26 双葉郡浪江町西台字台
クリスマスローズ キンポウゲ科クリスマスローズ属

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