秋から冬にかけ、葉は紅葉して赤紫色を帯びて美しい。落葉するのではなく、葉緑素を減らした結果、緑色が失せて赤くなる。 乾燥しやすい南向き斜面で紅葉は顕著であり、北向き斜面では緑色が残って色が濁っている。冬季の低温の時期、この状態で過ごし、春になるといち早く生長を再開する。 花穂は花が終わるとやがて種子に付いた毛が生長し、綿毛となる。散布の最中に土手の上を車で走ると、ふわふわとチガヤの種子が飛んでくる。 ススキと並んで、刈取り草原の代表的種。
2001/6/10 いわき市四倉町上仁井田 仁井田川河口