アリドオシラン 【蟻通蘭】 ラン科アリドオシラン属 学名:Myrmechis japonica

 北海道、本州(近畿中部地方以北)、四国に分布し、山地帯〜亜高山帯の林内に生える茎の高さは5〜10cmの多年草。
 6〜8月茎頂に長さ1cmほどの白色の花を鐘形で横向きに1〜3個つけ、白色または淡紅色を帯びる。ガク片は長さ6〜7mmの披針形で、基部は合着する。側花弁はガク片とほぼ同長。唇弁は長さが約1cmで、基部がふくれ、先端が2裂する。
 葉は葉はまばらに5〜8個つき、高さ0.5〜1.2cm、幅4〜8mmの卵形〜広卵形で、短い柄があり、数個互生する。
茎は地を這い、上部は斜上して高さ5〜10センチになる。アカネ科のアリドオシに似るためこの名がある。
アリドオシランは、北海道から希少種(R)として指定されている。


2008/7/28 至仏山 撮影:黒田豊(楢葉町)

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