アオギリ 【青桐・梧桐】 アオギリ科アオギリ属 学名: Firmiana simplex

 別名:アセボ 宮城県以南の本州、四国、九州に分布する高さ数mになる常緑低木。
 高さ10〜15m、小枝は太く、樹皮は滑らかで緑色の落葉高木。葉がキリに似、樹皮が鮮緑色なのでこの名がある。
葉は大きく、長い柄があって互生し、扁円形で長さ15〜30cm、掌状に浅く3〜5裂し、上部の3裂片は大きく、縁に鋸歯がない。
6〜7月ころ枝先に長さ30〜50cmの大きな円錐花序を出し、淡黄褐色の雄花と雌花が多数混生して開く。
花弁がなく、萼は5深裂、裂片は線状披針形で反り返る。
 沖縄、台湾、中国大陸、インドシナに分布する。陽樹で適湿地を好み、乾燥地にも強く、潮水、潮風、大気汚染にも耐え、強い剪定にも耐えるので街路樹、公園、学校の庭などに広く植えられる。
 漢名の梧桐は、『万葉集』で大伴旅人が「梧桐(ごとう)の日本琴一面 対馬の結石山の孫枝なり」と記したのが日本で最初の記録である。


2009/7/2 郡山市四季の里「緑水苑」


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