アカマツ 【赤松】マツ科マツ属 学名:Pinus densiflora

 山地の尾根上など乾燥したやせ地に生育する常緑高木。
材は粘りが強く梁や柱などの建築用構造材、薄くスライスして内装用の化粧板、そしてパルプなどに利用される。
火力ある炭は南部鉄器の製造にも利用された。西日本では松くい虫被害で品薄となっているが、特に岩手県の県木であるアカマツは「南部アカマツ」とも呼ばれ、その完満かつ通直、そしてその無節性や年輪の密な材質は非常に高値で売られる。
樹皮は赤灰色。花は春に開くが、結実して毬果(松ぼっくり)が成熟するのは翌年の秋。


2002/5/20 田村郡滝根町神俣 仙台平
アカマツ 【赤松】 マツ科

アカマツ 【赤松】 マツ科

2001/5/15 伊達郡川俣町山木屋
アカマツ 【赤松】 マツ科


請戸川水系上流部の阿武隈山地(標高200〜600m)では、イヌブナやイヌシデを交えたモミ自然林が点在する。
中流部は、阿武隈高原中部県立自然公園に指定されており、当流域の中でも自然環境豊かな区域となっている。
所々にみられる花崗岩地帯にはアカマツの美林があり、クリ、コナラなども多く分布している。
また、アカマツ・スギなどの植林地も多く分布している。
海岸低地ではアカガシとウラジロガシが、内陸部ではカシ林が見られる。

 特定植物群落としては、浪江町の「津島松」(天皇に献上する)と呼ばれるアカマツ、一の宮のヒメコマツ林・焼築のケヤキ林がある。
(第3回自然環境保全基礎調査 植生調査 昭和58年〜昭和61年度調査による)

2001/6/30 双葉郡浪江町椚平

椚平国有林の看板
椚平国有林の看板
特定植物群落としては、浪江町の「津島松」と呼ばれるアカマツ
特定植物群落としては、浪江町の「津島松」と呼ばれるアカマツ
特定植物群落としては、浪江町の「津島松」と呼ばれるアカマツ
特定植物群落としては、浪江町の「津島松」と呼ばれるアカマツ
特定植物群落としては、浪江町の「津島松」と呼ばれるアカマツ

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